ウイスキートレイルのサイバーパンク4種入荷!〜サイバーパンクとは〜

今回は、エリクサー・ディスティラーズから日本向けにリリースされたウイスキー
トレイルの新シリーズ「サイバーパンク」の個性豊かなシングルモルト4本をご紹
介します。 まずその前に、エリクサー・ディスティラーズとは? スキンダー&ラジ・シン兄弟が設立した今や世界的にも注目されている英国最大手
ウイスキー商社で、ウイスキーマーケットのトレンドをリードし続けるウイス
キー業界の雄。
スコットランドのシングルモルトを中心にボトリング商品を展開し、幅広い層の
モルトファンから支持を得てます。 このサイバーパンクはどのボトルも近未来SFを象徴するようなラベル。ウイス
キーは大抵の場合、製造過程や時間経過を思い浮かべながら嗜むものですが、先
々を想像させるような表現も非常にユニークです。 ・インチファッド 2005 16年 ホグスヘッド   700ml 55.8% インチファッドとは南ハイランドのロッホローモンド蒸溜所が生産する多種多様
なブランドのひとつで、ヘビリーピーテッドタイプのシングルモルト。ホグスヘッ
ドで16年熟成。シングルカスクのカスクストレングスでボトリング。 色はアンバー。香りはいぶりがっこを想わせる燻煙のスモーキーさが感じられ、
奥から蜜入りリンゴ、トフィーが広がってきます。味わいはピートスモーク、ト
フィーの甘みが徐々に広がり、プラムも続いてきます。 ・ベンリネス 2006 14年 ホグスヘッド  700ml 57.9% スペイサイドのベンリネス蒸溜所。ホグスヘッドで14年熟成。シングルカスクの
カスクストレングスでボトリング。 色はゴールド。香りにバニラの柔らかく甘やかなアロマが広がります。味わいは
オイリーで温かみがあり、紅茶あめの甘味にコショウやジンジャーが広がります。
フィニッシュにオーク、微かに樽がチャーされたニュアンスを感じます。柔らか
な甘みとスパイスが調和が絶妙です。 ・ディーンストン 2008 12年 バーボンバレル  700ml 56.5% 南ハイランドのディーンストン蒸溜所。バーボンバレルで12年熟成。シングルカ
スクのカスクストレングスでボトリングです。 色はゴールド。メロンの皮の様な瓜系の爽やかな甘い香り。味わいはモルティで、
リンゴのジューシーな味わいやハチミツ、マカダミヤナッツが続きます。フィニッ
シュにピリピリとしたスパイス感があり、トフィーの香りが鼻に抜けます。モル
ティな味わいにリンゴのフルーティさが加わります。 ・アイラモルト 2009 11年 バーボンバレル  700ml 57.4% アイラ島のある蒸溜所のシングルモルトで、蒸溜所名は開示されていません。
バーボンバレルで11年熟成。シングルカスクのカスクストレングスでボトリング。 色はゴールド。香りはヨードを含んだピートスモークが際立ち、スモーキーなレ
イヤーの奥からキャラメルが現れます。味わいは塩キャラメルの締まりのある甘
みにピートスモークが混ざり合い、ジンジャービア、バニラビスケットが広がり
ます。塩キャラメルの味わいとピートスモークがバランスよく調和してます。 以上が今回のサイバーパンク4種類のご紹介でしたが、これだけだとエリクサー・
ディスティラーズが普通のボトラーズに思えてしまう方へ。 最近になって驚くべきニュースが飛び込んで参りました。エリクサー・ディスティ
ラーズ社はペルノ・リカール社(世界第2位の酒類企業)からスペイサイドにある
トーモア蒸溜所を買収する契約を締結しました。この蒸溜所では少量のシングルモ
ルトの他に、バランタインなどのブレンデッドウイスキー用の原酒を造ってるそう
です。 そしてこれとは別に、アイラ島で新たに蒸溜所を設立する事も発表しています。
その名も【Portintruan distillery】ポートゥナトゥルーアン蒸溜所(2024年
に蒸留開始予定)。発音は面倒臭いですが、初年度から期待していいと思います。
場所はアイラ島の南、ラフロイグとポートエレンの間に位置してます。 簡単に2つのニュースを挙げましたが、ただの瓶詰め業社ではないとご理解頂け
たのではないでしょうか。 今後もますます目が離せないエリクサー・ディスティラーズ。日本向けのボトルの
みならず、蒸溜所関連の情報も随時ご報告できればと思います。
6月30日 16:33

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